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Vol. 98 [どう死ぬか、どう生きるか]

公開日: : 最終更新日:2016/09/06 et cetera

Core Infinity Viewsに投稿したものを、再録します。
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  Core Infinity 通信【Vol. 98】   2016/08/31
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 リフレクション・コーチング の若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。
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 以前の職場の先輩が亡くなったと別の先輩から電話をいただいた。
 病気がわかって入院し、8か月後の今月中旬だったとのこと。

 すぐに僕の誕生日だし、
 「生きることを考える機会」をいただいたと思える。

 そこで、公開日を誕生日と決め、「Core Infinity 通信」特別号の文章を書くことにした。

【どう死ぬか、どう生きるか】

 僕は150歳まで生きるつもりではあるけれど、
 今回のような知り合いや有名人の訃報を知り、
 身体の機能の衰えに気づくと、
 それを実現するのは難しいかなあ、と思いもする。

 身体の衰えといっても、近視の眼鏡を外すと手元が見やすくなる程度のことだが。

 もちろん、150歳はただ生きればよいのではなく、
 身体が動き、会話ができるのは当然のこと。

~~~~~~~

 連絡をくださった先輩は電話口で、

   「僕は闘病で長く苦しむことなく、コロリと死にたいね」

 と話していた。

 僕はどうしたいだろうか?

 僕の場合は、僕が医療について変な選択肢を選ばなかったら、身体が最適な終わり方をたどってくれるように思える。
 住んでいたところの後始末をつける時間をくれ、
 ちょうどのところで、ほかの人に少しの迷惑をかけて死んでいく気がする。

 そして、
 あとの人に役立つことは残り、
 僕自身への記憶はスッと消えていく。

 それでいいんじゃないだろうか?

~~~~~~~

 ところで、「コロリと死にたい」は、
 「人生をやりきったから」の言葉だろうか?

 どちらかなあ。

   1.やりたいことをやって生きている。
   2.「どうせ人生は我慢しなけりゃならないから」と生きている。

 どちらにしても、
 「社会での役割が終わった」感が漂っている。

 やりたいことをして生きている人は、
 死ぬ間際になっても、次の計画を考えているものだ。

 そんな人にとっては、過去にやり遂げたことよりも、
 やりたかったことだができなかったことの方が大事。

 人生に満足はしていても、
 願望を果たせなかった悔しさを胸に抱いて死んでいくことになるのだろう。

 そうなると、タイミングを他人任せにした
 「コロリと死にたい」などという言葉は言わないだろうなあ。

~~~~~~~

 改めて考える。

 いくつかをやり遂げた人が
 その時点で持っている願望を果たせずに亡くなっても、

 生まれた時と同じように、
 自分の身体一つになって亡くなっても、

 どちらも幸せな人生だったのだろうと思う。

 「身体一つに」の場合は、
 それを目的に意識的に捨てたのではなく、
 シンプルに、自分がやりたいことだけを追求していったら、
 不要な持ち物を一つ一つ手放していった
 という手順をたどることだろう。

~~~~~~~

 ところで、人が死んでも、いなくなっても、
 会社も家族も社会も残された人たちは、
 時間も社会も続いていくし、何とかしなくてはならない。

 これは、死んでも、そのコミュニティを抜けても、会社の場合は辞めたとしても、

 少し形は違うだろうし、
 かかる時間や手間は違うかもしれないけれど、

 必要なことは誰かが代わりに役割を背負い、
 いなくなった人の分は埋めてくれるもの。

 不要なことは、その時点で誰もやらなくなるだけのこと。

 そんなもんだ。

 自分自身の存在は貴重なものであるけれど、
 唯一無二の存在ではあるけれど、

 いなくなったらいなくなったで社会は動いていく。
 僕も職場をいくつか経験してきたが、
 僕がやっていたことは、辞めたとたんに誰かが代わりにやってくれていた。

 逆に言えば、
 自分がいなくなって社会や家族やコミュニティの何もかも動かなくなるようなことはしちゃいけない。

 伝えるべきことは伝えた上で、
 亡くなった自分の価値観でなく、
 残された人たちが、その人たちの価値観で取捨選択の判断をできるようにしておいた方がよい。

 僕は生きているうちにそうしておきたい。
 その前に、
 「僕のやるべきこと」は、やっておかないとな。

※「やるべきこと」とは言っても、他人からの辞令で役目を請けたものではなく、
 「やりたいこと」
 「僕にしかできないこと」
 「僕の頭の中にだけあるもの」。

-------

 話はここで終わってもいいのだが、
 時間の余裕のある人はもう少しつきあい願いたい。

 人の死に方がここまで書いた通りとしたら、

   「人類の存在目的」
   「人の進歩、進化」

 って何なんだろう?

 と思うのだ。

 人は生きるために、「科学」を発展させ、「技術」を進展させてきた。
 同時に「哲学」を深化させ、
 「文学」「音楽」をふくむ「アート」で、その時代の情感を表してきた。

 それは、「人類の進化」ではない。
 「人類や知識や文化の発展」ではあるが。

 今の人類が地球上に繁栄してから、
 さまざまに経験したけれど、
 「進化」はしていない。

 そもそも「進化」って何だろうか?

 僕一人が生きて、死んでいくことは、
 「進化」の何に影響を与えているのだろうか?

 もしかしたら、生きているのは結果であって、
 「進化」のステップは、生命誕生の瞬間にしかないかもしれない。

 改めて、「進化」って何だろうか?
 100mを速く走ることだろうか?
 筋肉隆々になることだろうか?
 身体に筋肉をつけ、力を出せるようになることだろうか?

 脳に関わることで言えば、
 知識や記憶することではないだろう?
 いかに現状を認めた上で、関連性を見出すなどのひらめきの質と量を劇的に向上させることだろうか?

 どれも違うように思う。

 もしかしたら、
 私たち人類は、私たち自身で「進化させる」ことを考えてはいけないのかもしれない。
 「進化の結果を観察する」ことは許されていても、
 「進化そのもの」に手を触れてはいけないのだろう。

 個人のレベル、知恵の共有のレベルでのちょっとした上乗せが、私たちのできる最大のことかもしれない。

 だとしたら「人(ひと)」は、
 時には利他的な行動をして、他人の役に立ちながら、
 エゴの声に埋もれて隠れている直観を聴きだし、導かれながら
 「やりたいこと」をやるしかないだろう。

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 完全に余談だが、
 一番最初に書いた先輩とのお別れ会が9月22日に東京で開催されるとのこと。
 亡くなった先輩には申し訳ないが、
 そのほかの方々に出会う、最後のチャンスのようにも思える。
 先輩はこの機会を設けてくれたのだと思う。
 ほかの人のように、「ちょっと足を延ばすだけ」といった具合には行けない。
 合わせ技で用事ができないか、思案中。

 行っても、亡くなった先輩の声を聴けないのか。あの話し口調を。
 話しができないのか。
 どうしようもない。

     リフレクション~自分の根っこから無限の遠くまでを愛する人生を~
                    若狭 喜弘(Yoshi)

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