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神の手のような、「正しいトレーニング法」はない

公開日: : 最終更新日:2016/11/09 et cetera

生物学者ルイ・アガシーに学ぶ、観察を通した学習の有用性
http://www.lifehacker.jp/2015/07/150726observation_study.html

記事は、表題の通り、

「自分の目で観察しなさい」

ということで、さらに

「二次資料を読んで満足するのではなく、
 一次資料、さらには
 自分自身でそのものを観察しなさい」

と書かれています。

Web上の嘘の情報が拡散されるのは、一人一人がまさにこれをしていないからです。

~~~~~~~

今回この記事を取り上げたのは、別の意図からです。

-------
私は、正しいトレーニング方法さえわかれば、すべて解決するのだと思っていました。壁が越えられないのは、まだ正しい情報にめぐりあっていないせいだと考えていたのです。しかし、私が本当にわかっていなかったのは別のことでした。私が本当にわかっていなかったのは、できあいの完璧な処方箋を探すあまり、自分の本当の姿を観察できていなかったという事実です。
(リンク先より引用)
-------

この言葉に衝撃を受けました。

「正しいトレーニング方法さえわかれば、すべて解決するのだ」(同上)

と、僕も考えていました。
けれど、

「自分の本当の姿を観察できていなかった」(同上)

その通りです。

もちろん、「正しいトレーニング法」はあります。
スポーツでいえば、W杯で優勝するレベルの人が知っていて、どうしても優勝できない人が知らないことはあります。

「根性論」
「精神論」
「ほかの誰かの成功した方法」

これらは、参考になるけれど、そのまま使うことはできません。
(「根性論」も、最後は精神力なので、0とは言えません)

やはり「正しいトレーニング法」はあります。

けれど、一人一人違うのです。
誰にでも使えるゴールまでのプロセスはなく、
そのためのトレーニング法もまた様々です。

僕の思う「正しいトレーニング法」は、
科学的で、
根性論を排して、
一般的に誰にでも適用できるものではなくて僕自身に合った、
僕の状況、ゴール、そのプロセスに感情が違和感を感じないもの
です。

「感情」とは人に説明するのが難しくて、
つい人は「感情」を大切にすることを、

「楽な方を求める」
「やったことがないことを拒否する」
「相談されて教えているのに否定する」
「わがまま」

といって、否定的に判断しがちです。

これは「人による」
と真剣に思っていますが、
否定されるような状況に陥る人も確かにいます。
客観的に見て、
「ぐずぐず言わずにそのままやれ」というのが適切なこともあるでしょう。

けれど、僕はそういうやり方は絶対にしない、と決めています。
それはまるで「他人の人生を生きている」ように思えるから。
そこまでして得たい成果はありません。
そこから先に続く未来のイメージは、
その方法を採った段階でもう浮かんできません。
だから、僕はそういうやり方は絶対にしない、と決めています。

だから、「トレーニングのプロ」から、
状況、目標、プロセスの嗜好性を納得した上で、
「正しいトレーニング法」を教えてもらいたいと思っています。

これは、絶対にあるはずで、
スポーツのコーチも、僕が提供しているコーチングのコーチも、
「正しいトレーニング法」をつかんでいないといけないと思うのです。

~~~~~~~

「ですが」なのか、「だから」なのか、どちらでもいいのですが、

「自分の本当の姿を観察する」こと、
それが最も目標に近づける方法だ。

に衝撃を受けたのです。
もちろん、
「観察」とは、一瞬の観察だけではなく、

「パーツに分解し、
 この分野が必要であれば、その分野を鍛え、
 鍛えるときには、使った方法と結果を常に見比べて分析し
 最適なものをその後に採用する。
 それが唯一の正しいトレーニング法だ」

と、それらすべてが「観察」と述べられています。

書かれていることすべてが正しいとは限りませんが、

   『神の手のような、「正しいトレーニング法」はない』

という考え方がある、というのは心に留めておきたいと思います。

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