無音、無光の状態で、何を感じるか？

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　　The Open-minded Life little　2012.12.12
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　コンサルタント（Consultant for you）の若狭 喜弘（Yoshi：よし）です。
　「よし」もしくは「わかさま」とお呼びください。

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　今年（2012年）の10月末頃～11月中ごろにかけて、音環境について書いて
いました。

　　　　「音環境」にうるさい方へ
　　　　https://oml.core-infinity.jp/?p=1233

　書き終わって、

　「そう、静かだったらいいってものじゃないよな」

　と思いました。
　そして、この漫画の一場面を思い出しました。

　　　　『新装版 ASTRONAUTS(1) (KCデラックス)
　　　　　By 沖 一
　　　　　http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4063766454 』

　こんな場面です。
　記憶を文章にしますね。

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　宇宙飛行士のトレーニングで、宇宙で漂流することになった時など極限状
態時のメンタル面をトレーニングするために、無音室に入るというのがある。
　無音室の中では、音は少しも聞こえない。
　自分が床をこする音、叩く音もしない。
　聞こえてくるのは、自分の心臓の音のみである。

　その部屋には、光もない。
　何も見えない。

　温度、湿度は管理されているが、風を感じることはない。

　主人公たちの後輩は、トレーニングで中に入って30分も持たなかった。
　あまりに静寂で、何も見えないため、ストレスからだろう、無意識に体を
かきむしり、床をひっかいて爪を剥がしてしまった。
　そして、我慢しきれずに外に飛び出してきた。

　外で、指導教官に聞いた。
　「あの先輩たちの記録は何分ですか？」
　「彼らには記録がないんだよ。」
　「え？じゃあ、僕の方が耐えたんだ。」
　「いや違う。彼らは、24時間経っても出てこなかったんだ。だから、彼ら
の記録はないんだ。」

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　五感への刺激がないと、集中できるようでいて、ストレスを感じるだろう
と思います。
　この漫画の例でいえば、宇宙で本当に漂流している訳ではないので、その
点でのストレスはありません。
　ただ、音と光、風などの五感で感じられるものが全くない状況というだけ
です。

　悟りを得るため、もしくは単に集中するためには、余計な刺激をその場に
持ち込まないことが大切です。
　テレビや新聞、ラジオ、インターネット、パソコン、携帯電話など。
　これらは、常に私たちの関心を引こうとします。
　私たちは、これらに引っぱられます。
　ですから、これら余計な刺激をその場に持ち込まないことです。

　でも、集中している状態、「ノッている状態」は、「変化し続けている状
態」です。
　集中している状態は、自分の中でだんだんと盛り上がっているからこそ、
集中し続けられます。
　完全に安定した状態では、退屈してきます。
　不思議ですね。

　以前、「眼の話」を書きました。
　同じものを見続けるために、眼球が動き続けているという話です。
　これも同じです。

　「変化」は「刺激」であり、「刺激」は「変化」です。

　音の話に戻して。
　「ホワイトノイズ」は、ある一つの音ではありません。
　複数の周波数の高さの音が均等に混じってた音です。

　ですから、音は変化し続けていますし、複数の音が同時に届いているとい
う、複雑な状況です。
　こんな場合は、無意識レベルで「退屈」しません。

　また、だからこそホワイトノイズで刺激を受け、「ひらめき」や「直感」
を得られるのでしょう。

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　最近気づいたことがあります。
　石油ファンヒーター、パソコンのファン、パソコンのハードディスク、蛍
光灯などが発しているホワイトノイズは、周りに満ち溢れていますね。
　これを「聞く」ことで、集中力を上げることができそうです。

　また、これらが本当に静かになったら、
　（例えば山に行ったら）
　聞こえてくるはずのない、これらホワイトノイズが聞こえているような気
がしてきます。
　私たちは、人間として元々本当の静寂の中には居られないのか、それとも
近代の人間の特徴なのか。

　こんなことを考えます。

　明日はちょうど新月です。
　星の光も、車のヘッドランプの光も、家の光もありますが、
　「月の光がない」状態を感じてみてください。
　「月の光のほかの光もない」状態を想像力たくましく想像してください。
　あなたの中に何を感じるでしょうか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭　喜弘（Yoshi：わかさま）

※『がんばろう日本 三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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