ハエのお兄さん
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Open-minded Life lit
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The Open-minded Life little 2012.06.03
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今、さだまさしさんの「噺歌集」という、トークだけのCDのタイトルをチェッ
クしていました。
「何を?」って、今回のネタのお題を正確にお伝えしようと思いまして。
さださんは、「歌う噺家」と言われだして何十年になるのでしょうか?
それだけコンサートでもトークが長い。
そのため、歌が4曲続けてということもあったくらい。(と記憶しています)
その話が本題ではなくて、トークのうちの一つを前振りに使いたかったの
です。
正式なのがわからなかったので、記憶に残っている範囲で。
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「ハエのお兄さん」
高校時代、下宿に一人でいた時、金もないし暇でした。
たまたまハエが部屋の中に入ってきました。
これ幸いと窓や扉を閉め、ハエを追い立てました。
壁に止まろうとしたら追い立て、天井に止まろうとしても箒で払い落とし、
電灯、窓、どこに止まろうとしても追い立て続けました。
するとハエは肚を決めたのか、畳に降り、上を歩きだしたそうです。
どれだけ追っても、飛ばなくなりました。
そうなったハエを紙袋に難なく入れ、外に出ます。
近所の小学生を「いいものを見せてやる」といって寄せ集めます。
集まったところで紙袋の口を開くと、ハエがブーンと飛んでいく、という
訳です。
ついた名前が「ハエのお兄さん」。
(原作:さだまさし コンサートでの記憶をたどって記述した)
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なんてことはない日常の風景です。
この話の面白さは、
「一旦飛べなくなっても、しばらく時間をおいたらまた飛べるように
回復する」
ということではなく、
「ハエが飛ばなくなるまで追い立て続けるさださん。そのしつこさ」
「 “もう飛べん” と腹を決めるハエ。その人間らしさ」
ですね。
今日のお話は、「ハエ」の側のお話です。
これって、面白いと同時に、教訓的ですね。
心身を酷使続けると、
どれだけ「頑張ろう」と思っても身体が動かなくなるし、
「頑張ろう」とも思えなくなってくる。
あなたはこのような経験はないですか?
(今回は、こんなお話です。)
最近、「メール通信やブログの文章を書けなくなる2段活用」を経験しま
した。
●第1段
研修講師や人との面談など、準備段階でも、また経験して新たな発想が出
てくるなど、読者の方にお伝えしたいこと、お伝えしなきゃと思うことが次
々思い浮かぶ。
・・・・・・ところが、
文章を書くまとまった時間が取れない。ネタ帳に記すのみ。
●第2段
連日心身にハードな仕事などを過ごしたのち、ぽっかり空いた1日。
時間はあるし、書きたいネタは書き溜めて手元にある。それを書くだけ。
でも、文章を書こうという気がまったく起きない。
優位感覚をご存知の方のみへの説明になりますが、
私は「身体感覚」が強いです。
「身体感覚」が強い人は、心の中に深く入り込んで、それぞれのレベルを
連結してからでないと動き出せません。
動き出したら強力でぶれず、これほど頼りになることはありません。
逆にいえば、すべて何事もぐっと気持ちが入り込まないと、本当の表現が
できません。
第1段はよくあることです。
当日の振り返りと翌日の準備が重なると、文章を書く心の余裕がなくなり
ます。
心の中に入り込んで連結する時間が取れなくなるのです。
この状態で無理やり文章を書くと、「理屈の文章」になってしまいます。
「~~すべきだ」ばかりなんて。
読みたくないですよね。
書きたくもありません。
第2段は、先日初めて経験しました。
そんな自分を、意識の力で何かをしようなどということさえ思えなくなり
ました。
やるべき項目は頭に浮かんでいましたが、為す術もない状態でした。
毎日メルマガを発行している方もいらっしゃいますので、
こんなことを言い訳にしていてはいけないのですが、
「書けないものは書けない」
「ハエ」状態になりました。
日常の食事や洗濯は体が動くけれど、それ以上は無理でした。
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「ハエ」状態は、「自分らしさ」から縁遠い世界です。
好き好んでやっていることでも、飛べなくなっては、また自分の呼吸を忘
れるくらいになっては、結果的に自分自身を納得させるものができません。
それでも、その瞬間の自分にとって一番大切なことをしていればいいです。
私(Yoshi:わかさま)の文章書きは、大切だけれど、その瞬間ではほかの
ことがより大切でした。
そして、必ず元のところに帰ってくる、と。
今、文章を書いています。
今「ハエ」だな、と気づいたら、深呼吸。
自分を見直してください。
若狭 喜弘(Yoshi)
※『がんばろう日本 三方よしプログラム( http://p.tl/8J5q )』
私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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