「枇杷の核」を無くすよう祈る
公開日:
:
Open-minded Life lit
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The Open-minded Life little 2012.12.17
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コンサルタント(Consultant for you)の若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。
「よし」もしくは「わかさま」とお呼びください。
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久しぶりにこの本に戻ります。
夢中問答集 (講談社学術文庫)
By 夢窓 国師
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※中身をよく理解するには、下記の本に詳しく解説いただいていてありがた
いのですが、今日のお話は触れられていないので、本の紹介に留めます。
夢中問答―禅門修行の要領 (NHKライブラリー)
By 西村 恵信
http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/414084082X
ですが、題材を変えて同じテーマのお話を第九十二段でお伝えされていま
す。
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私(Yoshi:わかさま)が、「夢中問答集」を読むようになったきっかけの
お話です。
今年(2012年)の8月の終わりの頃でした。
朝日新聞の中ほどのページは、毎週宗教を現代に生かすという趣旨で連載
があり、この「夢中問答集」(講談社学術文庫版)が紹介されていました。
それは、こんなグッと心をつかまれるお話しでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
昔、尼さんが清水寺で一心不乱に祈っていました。
祈っている内容を訊くと、
「私は枇杷の実が好きですが、あまりに核(さね)が多いのが嫌なの
です。
毎年、枇杷の核を無くしてくださいとお願いしていますが、まだそ
の効果が現れないのです。」
とのこと。
「こんなおかしな、はかないこと」と語り伝えられているが、人は同じよ
うな祈りをしていないだろうか。
仏道のためではなく、自分の幸せを求め、災厄を逃れようとするのは、こ
の尼さんのしていたことと違うだろうか。
仏菩薩は、金持ちから絹布を乞うような程度の幸せを与えてくれるのでは
なく、慈悲は広大であるので、仏道を願うように勧められている。
しかし、だからと言って枇杷の核を無くすよう祈ることを止めない方がい
い。
そのような人は、もともと極楽往生を願う気持ちにないだろうから、それ
を止めてしまうと仏菩薩にお参りすることもなく、仏菩薩との出会いを結ぶ
こともないであろう。
そこでこのような人には、「枇杷の核」をお祈りなさいと、わざと勧める
がよい。
それが縁で、仏菩薩と出会うことも起こりうるかもしれない。
(夢中問答集 第六段、八段より、整理して引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「仏菩薩と出会う」とは、「悟りをひらくこと」「意識の状態が変わるこ
と」を示していると思われます。
この「枇杷の核」の話が好きなんです。
とても愛すべき願いですよね。
何が好きかというと、
「物事をわかっていないような人の願いを門前払いする人もいるだろ
うけれど、本質と違うことに魅力を感じて近寄ってこられても、そ
れもご縁。
そのうちに本質に気づいてもらえることもあるから。
まずは出会いがあって、そのご縁が続くことが大切。」
というお話です。
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少し冷静になって。
人が叶えたくて神仏に祈る願望や欲望は、「枇杷の核」とどれほど違うの
でしょうか?
こんな願いが多いように思います。
・精一杯努力すれば実現すること。
・「自分の領域」ではないこと。
(他人が決め、行動する「他人の領域」や人間の力ではどうしよう
もない「神の領域」のこと)
後者は自然の摂理で決まっていて変えられないもので、前者もともに神仏
に祈ることよって実現されることではありません。
私たちが本当に求めているのは、「幸せに生きること」で、それは「悟り
をひらくこと」「意識の状態が変わること」によって得られます。
私(Yoshi:わかさま)は、このように思っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コーチングは、「目標達成」のためのものです。
そのためには、現状のエゴだらけの思考から
自分に対する人間観
人に対する人間観
が変わり、「求めている自分」から脱皮し、「分かち合う自分」に変化す
る必要があります。
目標達成を目指すことは、「悟りをひらくこと」「意識の状態が変わるこ
と」に自分を変えることと同じことなのです。
また、目標達成への努力を繰り返す中で、本当に求めていたことは「悟り
をひらくこと」「意識の状態が変わること」であったと気づくのです。
「悟りをひらくこと」「意識の状態が変わること」は、ゴールであり、途
中で起こさなければならないことなのです。
そのような意味で、『目標達成のコーチング』という言い方は非常に小さ
いことを示していて否定したくなります。
ですが、私たちコーチの役目は、少なくとも私の役目は、クライアントの
方々が「悟りをひらくこと」「意識の状態が変わること」への道を提供し、
サポートし続けることです。
それに、一つ一つ目標を達成していく方法が、『本当に実現したいこと』
『自分とは何者か』に近づくために比較的容易な方法でもあります。
コーチとして、クライアントの表面的なことに惑わされずに、クライアン
トの本当の姿に気づくご縁を大切に提供し続けていきたいのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という小難しい言葉はありますが、要は
『目の前にいる人は、ご縁があっていらしているのだから、
嫌ったり、嫌がったり、批判したりせず、
どんな出会いが創られていくのか、言葉だけでない心の交流を愉し
む』
と思えるようになったのです。
そうすると、
●ご縁は、意識的に作ったり切ったりしなくても、自然に創られ、細
くなる。委ねておけばよい。
●ご縁があって目の前にいる人は、自分にとって意味がある人なので、
どのような人であっても大切に思える。
●私が自分自身が有名でなく、また私自身の能力に厳しい評価をして
いたとしても、目の前にいる人は、今の私で十分な人、学びのため
に出会った人なので、自分自身を大きく見せたり隠す必要はない。
●ご縁があって一緒に何かしている時も、方法や内容や結果にはこだ
わらずに一喜一憂しない。
楽になれます。
ともかく、自分の利益のためではなく、相手のために、どのような形でも
ご縁を創り、繋ぎ続けることが大切。
基本だなあ、と感じます。
若狭 喜弘(Yoshi:わかさま)
※『がんばろう日本 三方よしプログラム( http://p.tl/8J5q )』
私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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