「とりあえず」

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　　The Open-minded Life little　2014.05.06
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　あなたが今いる逆境を幸運に変えるコーチング 若狭 喜弘（Yoshi：わかさま）です。

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　「とりあえず」

　この気持ちで幾星霜。
　当面の仕事や作業を優先して、それが終わったら脱力して結局整理していなかったら、机の上が大変なことになっていました。
　机の上だけでなく、本棚の前も。

　その時々の優先事項を決めてやっていると、

　「とりあえず」

　で保留にするものがあります。
　それは仕方がないことです。

　その時々の必要なことはやっていましたから、仕事や打ち合わせに穴をあけることはありません。
　その代わり、それまでやっていたけれども終わっていないものは、

　「とりあえず」

　机の上や本棚の前に、置かれることになります。

　そうこうしているうちに、

　「とりあえず」

　置く場所もなくなってきました。

　そこで、

　「とりあえず」

　置く場所を作るために、懸案だった『紙類の整理』をすることにしました。

　困ったのは、この

　「とりあえず」

　の作業のための

　「とりあえず」

　の場所がないことでした。

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　作業スペースがなくなると、人間としての作業スペースもなくなることがよくわかりました。
　だんだんと、身体も思考も感情も動く範囲が狭くなったような気がしたものです。

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　そして、
　一念発起して、
　そして、ちょうど良いタイミングでまとまった時間が確保できたので、
　『紙類の整理』をしたのでした。

　「とりあえず」の領域だけね。

　コピー紙（厚さ37cm）、雑紙（ざつがみ：2袋）を、雑紙回収に出しました。

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【天邪鬼な話】

　このことについて、ちょっと考えたこと。
　すべてに「とりあえず」じゃなくて取り組んでいる人って、いるんでしょうか？

　だって、すべてを「完璧に」やろうとしたら、時間内に終わらせることはできません。

　例えば、仕事に力を注いでいる人は、その瞬間には食事や家庭については忘れがちです。
　好きなことに力を注いでいる人は、寝ることや周りからの視点を忘れがちです。
　机の上を時間内に片付けることに力を注いでいる人は、たとえ1万円札が書類の間に挟まっているかもしれないとしても、「とにかく捨て」ます。

　こんなことを書くと、「一所懸命にやっていることを否定された」と思う人も出てくるので、難しいです。また、
　「すべて、”とりあえず” なんていい加減なことはしていません」
　という方もいらっしゃいます。

　頑張っているんですね。
　ぜひとも、評価されたい人から、褒めてもらってください。
　そういうリクエストをしてもいいんですよ。

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　さて話は戻って。

　　　　「自分が成し遂げる」

　ためには、ほかのことは「とりあえず」でも仕方ありません。

　ほかに、

　「技術を身につける」
　「どっぷりと、はまり込んで体感する」

　には、必要なことです。

　ただね。
　これを選ぶのはその人自身。

　ほかの人が外から見て、つべこべ言っても仕方ありません。

　この話は、「価値観」のお話なので、反論をいくらでもできます。
　揚げ足取りすることもできます。
　お互いに「正しい」と信じているものでもあります。

　自分以外の人に『こうするべき』『こちらを大切にすべき』という視点で見たり、他人の行動を減点主義で見たり、指示を出したりしだすと、対立します。
　決してお互いが満足する結果は出てきません。
　「価値観」とはそういうもので、争いの元です。

　ですから、

　　　　「自分が大切に思うものを優先すると決め、
　　　　　ほかのものは、『とりあえず』整える。
　　　　　そして、『とりあえず』の清算を必ずする」

　ですね。
　あくまでも、「自分で」決めてください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭　喜弘（Yoshi：わかさま）

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