「僕って、不器用だから」

公開日： 2011/11/05 : Open-minded Life lit

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　　The Open-minded Life little　2011.11.05
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　「コンサルタント（Consultant for you）」の若狭喜弘（Yoshi：よし）
です。
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　いつもおなじみの場所での出来事です。
　ロボット教室のある生徒さん（小学生）が、こんなセリフをよく言うよう
になりました。
　　　　「だって、僕って不器用だから」
　あなたなら、どんな言葉をかけてあげますか？
　最初、私（Yoshi：よし）は冗談と思って、スルーしていました。
　でも、毎回言うんですね。この言葉を。
　この言葉を聞き始めてから、かれこれ３,４ヶ月も経ちました。
　次第に気になってきました。
　表情や行動も微妙に違ってきているように感じます。
　先日、彼は教室が始まるよりもずいぶん早めに来て準備をしていました。
　「今日のロボットは何？」などと世間話をしていましたら、やはりこの言
葉が出てきました。
　１回は、気になりながらも聞き流しました。
　でも、とても気になったので改めて彼の机のそばに行ってこんなことを言
いました。
　　　　「不器用って言っていると、どんどん本当に不器用になっていくよ。
　　　　　先生は、そんな風にまったく思っていないからね。」
　すると、彼もこのように返しました。
　　　　「お母さんもそう言ってた！！」
　おそらく、彼はこの言葉をできるだけ口に出さないようにするでしょう。
　ただ、その代わりの言葉を引き出してあげられなかったのが、心残りです。
　まず、このような言葉を使うと、
　　　●「不器用」な事実を探すようになる。
　　　●「私は不器用」と自分に言い聞かせるようになる。
　　　●不器用な行動をとるようになる。
　　　●失敗時の言い訳に条件反射的に出るようになる。（防御、自責回避）
　　　●解決策を探すなどの思考や行動に、一歩先踏み出せなくなる。
　　　●「どうせ不器用、どうせ失敗する」と、新しい行動やチャレンジに
　　　　踏み出せなくなる。
　幸せな人生とはとても言えない口癖は、
　幸せな人生とはとても言えない行動パターン、思考パターンを運んできま
す。
　また、なぜこの言葉が彼に入って留まっているのでしょうか？
　人がある習慣（思考パターン、行動パターン）を手に入れる時には、これ
が必ずあります。
　　　●強烈なインパクト
　　　●繰り返し
　おそらく、こんなことでしょう。
　　　・彼が何か失敗する。
　　　・すかさず、両親、ほかの家族、先生、友達が「不器用なんだから！」
　　　　という。
　　　・下記のような状態になった。
　　　　　(1)その場の混乱がすばやく収まった。
　　　　　(2)「不器用」と言われたときには怒られなかった。
　　　　　(3)楽しい雰囲気になった。（道化になる覚悟）
　　　　　(4)家族や仲間に受け入れられた感があった。
　　　　　ほか
　　　・再度同じ失敗をしたとき、
　　　　　(1)自分から「不器用だから」と言って、同じような感覚を感じた。
　　　　　(2)同じ展開になった。
　　　・過去に失敗したときの状況を思い出してこの理屈に合うように再構
　　　　成した。
　　　・新しい行動をするとき、最初に自分から「不器用だから」と言って、
　　　　同様の心地よい感覚を得た。
　これは、ビリーフや幼児決断が作られる過程そのままです。
　この例の場合は、言葉に発してくれたので、気づくことが容易でしたし、
言葉に対して言葉で説明することもできました。
　今回がラッキーな状況であったとは思いますが、
　私の働きかけが有効であったかどうかは、今後、彼の様子を観察してから
でないと判断できません。
　今後、気づいたことがあれば、お伝えしていきます。
　さて、中ほどに
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　その代わりの言葉を引き出してあげられなかったのが、心残りです。
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　と書きました。
　実は、ビリーフや幼児決断は、それ自体に気づくことができても、「禁止
するよう心がけて」いても、元に戻ってしまうのが普通です。
　だって、心地よいのですから。
　ですから、本当にそのビリーフを脇に置くためには、
　　　　『代わりの信念（言葉）』
　で、置き換える必要があるのです。
　それも、
　　　　『自分が見つけた言葉に』
　「捨て去る」のではなく「元のを脇に置いて、書き換える」のです。
　NLP、交流分析レベルではここまでです。
　ここまでだけでも、幸せな人生に一歩ずつ近づくことができます。
　お試しあれ。
　「その先は？」
　「ふふふ、今探求中。そのうちに。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭喜弘（Yoshi）
※『がんばろう日本三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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