感情を実況解説する

公開日： 2010/09/01 : 内なる自然 little(旧)

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　　あなたの内なる自然 little　2010.09.01
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　「自分らしく１００％表現」の若狭喜弘「Yoshi（よし）」です。
　「仏教法話より」の続編ですが、本の中身の紹介はまた別の機会に。
　と言いつつも、この本で得られたことを広げます。
　　　現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉 (サンガ新書)
　　　By アルボムッレスマナサーラ
　　　http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4901679457
　本書では２つの瞑想法が紹介されています。
　そのうちの一つに、身体を動かすときに体の部位の動きや心で起こっ
ていることをすべて実況中継する方法が述べられていました。
　自分の身体や心の動きを言語化することで、自分の感情だけにこだわ
り続けることはできませんよね。
　つまり、「怒り、怒り、怒り・・・」と唱えていると、怒っている自
分とは区別して客観視することができます。
　そうすると、怒りの原因が何であったか忘れそうになりますし、心に
ぽっかりと空白ができます。
　それが、瞑想状態です。
　今日、提案したいのは、この「感情を実況解説する」習慣です。
　怒り、悲しみ、欲などの感情にいつまでも縛られていたくないですよ
ね。
　そのために、その感情を言葉にして、頭の中、もしくは口に出して唱
えてみるのです。
　例えば、
　　　・怒り、苦しみ、悲しみ、怖さ
　　　・エゴ、優越感、劣等感、同情
　　　・冷たさ、熱さ
　　　・戸惑い
　ポイントは、「動詞や形容詞にしない」です。
　　　・怒る、苦しむ、悲しい、怖い
　　　・優越する、劣る、同情する
　　　・冷たい、熱い
　　　・戸惑う
　こうすると、その時の想いが強化される気がしますよね。
　自分から感情を離して、「空白」を得るためには、「名詞」にしてく
ださい。
　すると、空白とか、瞑想とかはともかく、習慣化していると、
　　　『自分自身はこんなことを感じていたんだなぁ』
　とハッと気づくはずです。
　すると、
　　　「こんなに怒らなくてもいいよな。これだけ言うのは何かのエゴ
　　　　だよな。」
　と客観視できます。
　一度、試みてください。
※一方では、
　「いつまでも悲しみを思い出してしまうという人」は、自分の感情を
満足するまで十分に体験していないから、牛の反芻のように味わってし
まうのです。
　泣き叫んでも、何かを叩きつけても、その相手に自分の思いをきちん
と伝えても、必要なことは何でもしてください。
　十分に体験したら、スッと心から抜けていきます。
　子どもが常に今日に生きているのは、そのおかげだと聞きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭喜弘（Yoshi）
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