「目の前の楽しさで気を紛らわせるよりも、こういうときにしか聞こえてこないメロディーを聴く」
公開日:
:
最終更新日:2017/03/07
et cetera
> 目の前の楽しさで気を紛らわせるよりも、こういうときにしか聞こえてこないメロディーとか辿(たど)り着かないこととかがあるんだから
> 蜷川幸雄
(折々のことば 選・鷲田清一)
このセリフを聴いた蜷川実花さんは、大学受験に失敗したとき。
振られたとき、
失敗したとき、
うまくいかなかったとき、
叱られたときには、目の前の楽しさで気を紛らわせたくなる。
例えば飲みに行って、
ケーキを食べに行って、
遊園地に遊びに行って、
たまり場に出かけていって、など。
でも、それでは何も変わらない。
取り組んでいたことの先を思い描いて、
それを自分が絶対に実現しなきゃ、
自分でなければだめなんだ、と思うのであれば、
気を紛らわせている暇はない。
その瞬間までストイックに目指し、努力してきたのであれば、
そこから再び取り組み始めるのも一つ。
少し心身を緩めて整えてから、再び動き出すのも一つ。
どちらもあり。
動き出すまでの間、
その状態を感じて、
感じたことで自分をさらに知ろうとするにはいい機会。
よろいなしの無防備な裸で、
心身ともにとても敏感。
こんな時こそ、内から自分の本当の声が聞こえてくる。
何を聴きとるか?
何を学び取ったと気づくか?
自分が本当に求めていたことは何だったか?
本当に貴重な瞬間。
誰かの責任にしていては何も変わらない。
「これをすることに、自分としてはどれだけ価値があるか」
それを見つめる機会を大切に。
関連記事
-
-
見守るとは、「共有できないこと」を共有すること
> なぐさめるのでも、抱きかかえるのでもなく、互いに共有しえない闇の、その共有しえないということの重
-
-
オチのない話をする人は
> オチのない子育て話をする事を人は「親バカ」と呼ぶんですね。気をつけねば。 > 宮藤官九郎
-
-
ただ人と人とが出会う
最近の石井ゆかりさんのおとめ座の占いに、こんな言葉がありました。 ~~~~~~~~~~~~
-
-
『前者・後者』・・・僕の割り切り
「人材育成」とか 「自分を生かす」とか 「人間関係をよくする」とかに 関心がある人の間で最近ブ
-
-
自我意識には「しこり」のようなものができ、それは浄化できる
> 自我意識は、嫉妬とか憎悪とか、その他のあらゆる情念とおなじに、一種の生理的なしこりのようなもので
-
-
「賢い人ってどういう人?」
自閉症の息子と宿題をしていたら、「僕はがんばって賢くなる。」と盛んに言うので、「賢い人ってどういう人
-
-
その人の言葉に違和感を感じたら・・・
「忖度する」 という言葉があります。 意味は、 「他人の気持ちをおしはかること。推測。