後者が「コーチングの乱取り稽古」をしても上手くいかないことが多いよね
公開日:
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最終更新日:2016/12/05
et cetera-前者・後者, et cetera
コーチングのセミナーや勉強会で、
コーチングを学び始めた人と、コーチング練習をすることがあります。
すると、その日のセミナーのテーマを取り入れて上手にコーチング会話を進める人がいる一方、警察の取調べか、というくらいに、
・現状
・過去
・人間関係 など
を聞き出してからコーチングをする人がいます。
そういう人は、事情聴取だけでたいてい時間切れで終わります。
今まで、「何でかなあ?」と疑問に思い、
「きっと、コーチがやることではない、 “問題解決” しようとしているのだろう」
と考えていました。
そういう人へのフィードバックには、ほかにも
「もっとクライアントに寄り添って」
「クライアントの気持ちを大切に」
「ゴールをもっと描いてもらわないと」
といったものがあります。
もちろん、コーチがクライアントの課題を解決して答えを与えてあげようとすると、それはコーチングではなくなります。
でも、それ以外は、「前者・後者」の「後者」の特徴にぴたりと合致します。
相手の視点に立つのは簡単じゃなく、
情報を集めて、登場人物の人と人の関連性をしっかり考えて、現状と目標を自分の目からも見えるくらいになりきる必要があるのです。
大変ですよ。
前者からすると何でもないことですから、
なぜそんなことに時間をかけるのか、
なぜそんなことまで聞くのか、知ろうとするのか、
何でトンチンカンな当てずっぽうの共感を示すのか、
何で質問のピントもずれているのか、
何でこんなことくらい教えられなくてもわからないのか。
といった、「まだまだ」というレッテル張りを甘んじて受けなくてはいけないのです。
でもその一方で、「わかる」クライアントに対しては「前者」以上に、
深く突っ込んだ話ができるし、
話されていない話まで共有できているし、
創造の火花がバチバチ散っているように見える。
訳です。
「わかる」というのは、一通りではありませんが、
境遇がわかる、
感じ方がわかる、
これまで生きてきた道がわかる、
呼吸が合う、
この状況を強いて言えば、相性がいい。
といったことです。
ですから、乱取り稽古のようなコーチング練習の場では、
「三振か、ホームランか」
となりがちです。
そのうちに、クライアントのテーマについてのデータベースがたまってきて、ある程度の状況にはその場で対応できるようになってきます。
もしくは、自信をなくして「止めようか」と考えたりします。
「前者・後者」を知っていたら、
「後者はそういうもの」と受け入れるところから始まりますので、
「苦手なこと」を自覚し、
「それを補うテクニックを身につけ」
「経験を積んだらできるようになり」
「それよりも、他の人には真似できない自分の力を発揮できる方法を使う」
といったことに目が行くようになります。
これまでの練習のように、「できないこと、下手なこと潰し」をしようと、
とてもしんどい、修行のようなことをしなくても良くなります。
ではどうするか?
まずは自分がどちらか知ることです。
その上で、「得意」と「不得意」を受け入れることです。
まずはそこからです。
ちょうど、1週間後の土曜日、「前者・後者を判定する会」を開催します。
あなたも、自分のことを見直してみませんか?
(続く)
==後者の若狭 喜弘が主催する「前者・後者を判定する会」==
日時:2016年4月30日(土) 13:15~16:45
その後懇親会予定
場所:JR南草津駅前 フェリエ草津5階会議室
定員:10名
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