「自由を守る」ためにはエネルギーを与え続けなければならないようだ
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最終更新日:2016/08/29
et cetera
> 「自由の獲得」は劇的な政治変化を伴うのに対し、「自由の喪失」は音もなく徐々に、ほとんど人の気づかぬうちに進行することが多い
> 猪木武徳
(折々のことば 選・鷲田清一)
今、僕の発言は自由だろうか?
誰かを気にして本当に言いたいことではないことを言っていないだろうか?
「自由」って難しい。
誰もが自由であろうとすれば、自分も少しは不自由を受け入れる必要がある。
それは、誰かからの否定するような言葉かもしれないし、
自制かもしれない。
「本音で自由に生きればいい」
いわゆるコーチはそう言うが、
そのコーチは本当に自由に発言しているだろうか?
そういうことだ。
ということは、
放っておいたら無秩序になるという
物理学のエントロピー増大の法則ではないが、
放っておいたら「自由は次第になくなっていく」
のであれば、
「自由を守る」ために、エネルギーを与え続けなければならないようだ。
「秩序を持って自由を守る」
もしかしたら、人類が考える「自由の質」を変えたら、
自由に放置するほど自由が増えるかもしれないけれど。
~~~~~~~
原生林とまでいかないが、自然林をどのように保っていくか、
という議論は昔からあってだなあ・・・・。
「自然林はきれいな林で、動物、植物、人間にとって望ましい状態」というイメージがあった上で、
「本当に放置しておけば、自然の力でその地に合った植物相に変わっていく」
「入会地の山のように、手入れし続けなければきれいな林を維持できない」
という、ほぼ対立した意見がある。
どこの世界でも、同じような矛盾に直面してしまうようだ。
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