「個性的な作品を作りたいと思う作者は個性の弱い人です。」
公開日:
:
最終更新日:2017/01/10
et cetera
> 個性的な作品を作りたいと思う作者は個性の弱い人です。
> 山田洋次
(折々のことば 選・鷲田清一)
いわさきちひろさんを語った中の言葉。
「個性的」になろうとして、「自分じゃないものになろう」とする人がいる。
「既存のものを破壊すること」で表そうとする人もいる。
まったく創り出せなくなる人もいる。
「個性的」を「思考」で創り出そうとすると、
「嘘で固める」ようなもので、
自分という基盤を使えないから
もろく、弱いものになってしまう。
でも中には、「個性的であろう」として、個性的になれる人は、数少ないながらもいる。
僕としては、
平凡そうなことを
「こんなものにしておこう」
ととどめずに、面白がって続けていくと、
自分も他人も知らない新しい場所にたどり着ける。
それは、ほかの人はまねることは簡単にできる。
もし、「個性的」であろうとするならば、
周りを見て、自分を見て、自分を深堀するしかない。
見たくもないものがあるかもしれないけれど、
それもひっくるめて、「個性」。
「個性的」であろうとするなら、「受け入れる」しかない。
そして、深掘りするときは、とてもとても繊細に。
深掘りするには、強い意志が必要かもしれないが、
力強すぎると、すべてを壊してしまうかも。
「個性的」な部分は、
「見たくもない」と自分で否定している部分だよ。ホントに。
もしくは、それがヒントになってもっと大きな「個性」が現れるかも。
関連記事
-
-
「でもなぜ、人間は自分と違うものを許せないんだろう」
> でもなぜ、人間は自分と違うものを許せないんだろう > 川上弘美 (折々のことば 選・鷲田清
-
-
コーチング・エクササイズでも、きちんと成果が出ています。
別のBlogですが、このような記事を書いていました。 『「戦略の最小単位『質問力』を高める
-
-
ダメ出しと自己基盤、そしてコーチの出番
Old & new foundations under Central Station Amste
-
-
ほかのひとより「できること」がわかって、受け入れられるのであれば・・・
自分がほかの人より 覚えるのも、 理解するのも、 その先を見通せるのも 伝えるのも、
-
-
Webページ「思考疲れは“瞑想”でリセット」
瞑想について、Webページに記事がありました。 『思考疲れは“瞑想”でリセット
-
-
空想の先に現実?現実の先に空想?
> 空想は現実の反対側にあるものではなく、空想の延長線上に現実がある。 > 北田博充 (折々の
-
-
「がっかりして、残念で、くだらなくて、失望して悔しくて。何のために・・・」
> がっかりして、残念で、くだらなくて、失望して悔しくて。何のために、あの事故はあったのだろう >
-
-
人は相手に合わそうとする
Concert for Lost Voices 009 / jvh33[/caption]
-
-
「前者・後者の特徴と判別法」一覧(その2)
「前者・後者」について、 判別するための情報や、特徴がいろいろな人によって書かれています。
-
-
話したいけれど話せない話を
> 知った人間に話せば相手の耳が腐る。知らぬ人間に話せばこっちの口が腐る。だが、話さずにいれば胸が腐
PREV :
「間違い」は創造のもと
NEXT :
「上手になることも大事ですけれど、訓練と自分らしさの境目がとても難しい。」