「何のためにそれをするのか?」を言わない人は
公開日:
:
最終更新日:2016/12/05
et cetera-前者・後者
このブログはたまにお邪魔しています。
で、
『「何のためにそれをするのか?」を言わない人』っているよね
というお話です。
~~~~~~~
「自分を知る、相手を知る」
「自分の取扱説明書、相手の取扱説明書」
としての
「前者・後者論」の視点から。
『「何のためにそれをするのか?」を言わない人』は、
・前者
・猪突猛進型の後者
です。
★その1
「前者」はあまり必要としません。
関係性の中で、「必要な行動」をキャッチしているので、
基本的に「地図」を必要としていません。
誰もがそれでわかるものだと思っています。
けれど、
「相手が “何のために” を求めていそう」だと思ったら、
情報提供をします。
★その2
もう一つの
「猪突猛進型の後者」は、
「自分が」わかったら、
もしくは、わからなくても具体的な行動を受け入れられたら突き進むので、
「自分としては」問題ありません。
けれど、
他者への配慮があまり思い至らないので、
あくまでも
「自分はわかっているから」
で押し通し、
他者へ説明をすることを思いつきません。
~~~~~~~
そういった振舞いを非難しても、
被害者意識を持って眺めていても仕方ないので、
「何のためにそれをするのですか?」
と問いましょう。
相手から嫌な顔をされても問いましょう。
少なくとも、
「自分は “何のためにそれをするのか” が欲しい」
のですから、我慢する必要はありません。
自分の感覚を大切にしましょう。
もっとも、1回教えてもらったことは覚えておいた方がよいし、
相手の説明に何か裏があるようだと思ったら、
「本当は、何のためにそれをするのですか?」
と問いかけてください。
相手を責めるためではなく、
自分で納得して自分の時間を使うために、
理解しましょう。
~~~~~~~
僕の経験です。
相手はおそらく「前者」です。
★その1
どうにも納得いかないなあ、と思って問い続けました。
そうしたら、
・さらに大きな全体像
・今回、時間の都合や、シンプルにするために省いたこと
が出てきました。
「最初からそれを言ってよ」
でした。
僕を軽く思って説明しなかったのではなく、
・言わなくてもわかるものだ。
・その時間の枠内でできることのみを説明すれば十分だと思っていた。
ことのようです。
「後者」は、詳細な地図(全体の具体的な詳細な説明)までは必要ないけれど、
「地図の全体は概略どんなで」
「どこにいて」
「何を省略しているか?何をできないか?」
を欲しいですよね。
★その2
もし、説明を省いた人が「後者」であるならば、
どちらが主導権を持ち、
どちらが最終責任を持つか、を決めて、
それに応じて、
自分がどんな情報を欲しているのか、問い続けるしかありません。
ただし、相手は
詳細過ぎる情報、無関係の情報を切り捨てて
「その行動をするために必要な情報をすべて取り入れている」
と判断しているので、
「あなたが必要と思う情報」
をすべて持っているとは限りません。
「あなたが必要と思うもの」
「相手が必要と思うもの」
これは違うのです。
相手の人間性や能力を否定することばを発してはいけません。
普段から
「あいつは信用できない」
と思っていたら、それが滲み出してきます。
あくまでも、
「あなたが必要と思うもの」
「相手が必要と思うもの」
これが違うのです。
そして、
どちらが主導権を持ち、
どちらが最終責任を持つか、を決める。
です。
そして、
相手の人間性や能力を否定することばを発してはいけません。
必ず喧嘩になります。
この時は、
「自分がどのように納得するか?」
ではなく、
「その業務で必要な最低限の情報は何か?」
です。
「自分中心主義」の「後者」には難しいのですが、
「どうでもいいこと」
を早めに判断して、早めにその感情を手放した方がいいですよ。
※こういうことがあるから、
「後者の敵は後者」
になっちゃうんですよね。
※※さらに言うと、
「後者」は、
相手に「前者」的対応を無意識に求めてしまうようです。
「前者」が、「大人になりたくて大人になれた子供」
「後者」が、「大人になりたくて大人になれなかった子供」
という言い方もあり、納得できます。
だって、自分以外は全て大人だったから、
自分が欲しいものを求めれば、相手はすべて持っていて、
自分の不安な気持ちを和らげてくれたのだから。
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