最初から完璧な線を描こうとせず、でも消えないペンで描いていく
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et cetera
53歳「絵の天才」と呼ばれる男がなお抱く渇望
やりたいことと適性の一致は幸運だった
http://toyokeizai.net/articles/-/196238
「プロとは」という文脈で紹介。
> 「普段はシャーペンで下描きを描くし、消しゴムも使いますよ。
> ただ、昔からなるべく一発で書こうとか意識してる。
> それは中1か中2の頃に、手塚治虫先生が『マンガの描き方』 (光文社)で
> 『落書きする時はなるべく消えないもので描きましょう。
> そうすれば上手くなります』という解説をしていて、なるほどと思って守ってます。
一発できれいな成功した線を描けなくてもプロと名乗っていい。
その代わり、消さないこと。
これが大事。
最初から完全な線を描けなくても、
書いた線を消さないことは誰でもできる。
僕も、
アイディアを書き出す時、鉛筆やシャープペンシル、フリクションペンは使わない。
2年くらい前から、ほとんどを万年筆にしている。それ以外を油性ボールペン。
「消せる」
と思ったアイディアには価値がない。
もちろん、書き間違いや、助詞の使い方が変で直す時があるが、
訂正線を引いて、空いた場所に引き出して代わりの語句を書く。
消せないもので書くから、「完璧なことばを書く」かというと逆で、
口から万国旗を出す奇術の人と同じように、
とにかく出てくるものをそのまま認めて、定着させていく作業をしているだけ。
そうだ。
鉛筆などを使う人は、
きっとその場で推敲を同時にしているのだろう。
推敲なんかするから、途切れて次が出てこなくなるんだ。
そうだなあ。
崖のぼりでアンカーを打っていくが、
そうやって出てきたものが引っ込まないようにする儀式として、
「消えないペンで書く」
があるんだなあ。
~~~~~~~~~
ここまで書いて、ウッと気づいた。
セミナーの講師をするときには、
台本の進行表を手放せないなあ。
「プロじゃねえ」
と思っていたが、やはりそうか。
「とにかくプレゼンの練習をくりかえして覚えるまでしたらいい」
と提案してくれる人は居たし、
それも納得はできたが、ピンと来ていなかった。
自分に対して、
「練習したがらない傲慢な奴」
とも自分で評価していた。
でも、そうじゃない。
アイディアを出すは自分の責任でどうとでもなるが、
一語一会で出会った人に伝えそびれてしまうのはよろしくないからなあ。
アイディアでもそうなんだけれど、
一つの線を描くのがプロのすることではなくて、
その線を集めて目的のものを作り上げることが目的。
だから、
「間違っていても、気づいたときに、ずっと後になっても修正したらいい」
と思っている。
セミナーも、その方式をしたらいいんだ!!
今思い出したが、
ロボット教室の主宰をしていて、授業をしている。
間違えることも、知らないことを質問されることもある。
そんなときには、
「できるだけ次回に訂正したり、答えを伝えたりする」
をやっているなあ。
このサイクルが僕にはいいんだな。
セミナーも、こんな風に受け入れてくれる人がいれば、
ほかの人に代えがたいものをお伝えできると思う。
プロダクトアウトでも、
マーケットインでもなくて、
なんて言うんだろうね。
「日曜学校」とでもいうのだろうか。
もしくは、「師匠と弟子」?
もしかしたら、これまでの社会には、これに名前がなかったかもしれない。
話を聴きたい、話をしたい
という人が集まってくる場であれば
僕にストレスなく、ものごとの本質を伝えていけるなあ。
~~~~~~~~~
ともかく、
最初から完璧な線を描こうとせず、
でも消えないペンで描いていく
ってとても大切なこと。
(続く)
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