ダメ出しと自己基盤、そしてコーチの出番
公開日:
:
et cetera
『ダメ出しできついのは、本心からそう思っていると知った時
https://oml.core-infinity.jp/2014/12/stuttering/ 』
を書いて、その後コメントをいただいて感じたことがあったので、補足します。
-------------------
植松さんの記事は、
「ダメ出しすることで、自己基盤を崩してしまう/自己基盤をつくらせない」
⇒
「それが大人になってもその影響が残る」
ということでした。
もしかすると、このことは、わかる人しかわからないかもしれないですね。
「信頼したい人(この場合は家族)(の言動)」を否定して、「自分を持つこと」でしか「自己基盤を持てない」のはきついです。
いちいち、
「言動」と「本心」を分けて受け取るとか、
「本心を推定して/期待して」受け取るとか、
かなり高度な作業を強いられる経験でした。
-------------------
そうだ。
そんな時に、コーチがいればよかったんだ。
もしくは、ただ聴いて、受け止めてくれる人が。
キツイのは、すべて自分で消化しなければいけなかったからだったのですね。
経験上、多くの人は、
・話を聞く
・家族の感情をおもんばかるように諭す
という振舞いをします。
「おもんばかる」のは、既に自分の中でやっていることです。
それがこらえ切れなくなって話しているのに、諭されたら、気持ちの行き場所がありません。
「人に話してはダメだ(自分への評価が悪くなる/弱点を握られる)」
こんな風に感じていました。
-------------------
話をただ聴いてくれること。
評価をされないこと。
たとえ心でどう思われていても、それによって生活に影響がないこと。
その上で、別の視点を得て人生がワンランク上質になること。
このようなところに、このようなことを書いてどうか、と思いますが、
私の「コーチ感」、「コーチに期待すること」って、こんなことが基盤になっていることに気づきました。
だから、「目標達成」なんて、コーチングの結果に期待していなかったのでした。
もちろん、
・それは自己基盤ができていないから
・目標達成にコーチングが有効
ということがわかった上で書いています。
-------------------
「自分がしんどい」「しんどかった」
と言いたかっただけだ/甘えたことを言っているだけと受け取られても仕方ありませんが、
「そんなの自己基盤の問題だ」
と葬り去ってしまう人とは、
埋められない溝があるかもしれないな、
とも感じたのでした。
関連記事
-
-
母の幸せを願う・・・僕の意味
逃れられない母との関係。 ある人の記事にコメントを書いたら、いろいろと思いだしてきたので、再録しま
-
-
コーチング・エクササイズでも、きちんと成果が出ています。
別のBlogですが、このような記事を書いていました。 『「戦略の最小単位『質問力』を高める
-
-
毎日新聞の「跳べ!イトリ」
毎日新聞に連載されている 伊藤ハムスターさんの 跳べ!イトリhttp://mainichi.
-
-
神の手のような、「正しいトレーニング法」はない
生物学者ルイ・アガシーに学ぶ、観察を通した学習の有用性http://www.lifehacker.j
-
-
「自己肯定」に種類がある。エセもある。
『臭いものにふたをする、それがエセ「自己肯定」の正体』 (リンク先より引用) 痛いけれど、小
-
-
後者が「コーチングの乱取り稽古」をしても上手くいかないことが多いよね
コーチングのセミナーや勉強会で、 コーチングを学び始めた人と、コーチング練習をすることがあります。
-
-
「前者・後者」探求がさらに進化・深化していることを見て
僕は、以下の向江さんの記事を読んで反省しました。 ガーンと殴られた気分でした。 記事自体は、とて
-
-
「共感性」・・・ストレングスファインダー
r☼sita / schaaflicht[/caption] Facebookに書いたもので
-
-
「君は今、行き詰まっている。でも、それがいいんだ。」
> 君の将棋は今、行き詰まっている。でも、それがいいんだ。中途半端に活躍するよりいい > 升田幸三
-
-
Web紹介「バジル先生のこころと身体の相談室」
書きたいし、お伝えしたいテーマもあるけれど、 ここに「書く」ことについては、お休み中です。
PREV :
ダメ出しできついのは、本心からそう思っていると知った時
NEXT :
大人の宿題―発想以前の発想法!



