クラウドにある情報と「前者・後者」
公開日:
:
最終更新日:2017/01/11
et cetera-前者・後者
連載されていた新聞小説「クラウドガール」を
「前者・後者論」の前者と後者を書いた小説と思って読んでいた。
できごとすべては「クラウド」に保管されているようなもので、
事実としていろいろなことがいろいろな因果関係や突発的なことで起こっている。
それを人は好きに拾い出し、好きに加工して理解している。
さらに、
「前者」は因果関係やつながりなどから、感情も引きずりつつ総合的に判断し、
「後者」は過去も未来も別物なので、「今の自分」で必要なものを選択する。
ということのようだ。
言葉は理解できるが、お互いの考え方のステップは理解できない。
コーチング、コミュニケーションの時、
相手のあり方を「未熟なもの」として温かい目で見守ろうとするのは間違い。
おそらく「前者」は理屈が通っているから「正しい」のだろうけれど、
「そぎ落とした大事な部分」があって、
「そういうことにしておいたら無難だ」という正しさ
を押し付けようとしているように見えるのだろう。
~~~~~~~~~
最終回はかなり変則的な掲載になって、文章量としては1週間分程度。
新聞社から企みの相談を受けてこのような形になったのだろうけれど、
金原さんが倍くらいの文章量の原稿を渡して、
「さあ、どうする?」
っていたずらしていたとしたらと想像すると面白い。
関連記事
-
-
「後者」になった原因ではないけれど、かなり奥深い原因だったという話
「前者・後者」で僕が思っていることを、数記事を書きました。 ~~~~~~~ そもそもは、この水野
-
-
「何のためにそれをするのか?」を言わない人は
このブログはたまにお邪魔しています。 で、 『「何のためにそれをするのか?
-
-
非常事態時の「前者・後者」の役割は?
熊本地震が発生以来、ずっと考えていることがあります。 「災害発生時に、『前者・後者』は
-
-
少しずついろいろなところで、ほかの人の力で成り立っている。
> 全部を満たす訳じゃないけれど、この部分だけはこの人が確実に満たしてくれるという人が無数にいてこそ
-
-
マップラバーとマップヘイター
マップラバーとマップヘイター (朝日新聞コラム、福岡伸一の動的平衡 http://digita
-
-
欠けている部分が魅力
> 人間はだれでもひとつふたつ欠けているんですな。その部分が魅力的になるか、ならないかの問題なんです
-
-
いまさら「前者・後者」勉強会(07/16/2016)報告
いまさらだけれど、 「前者・後者」勉強会(07/16/2016) のお話。 ~~~~~~~
-
-
「前者・後者の特徴と判別法」一覧
==後者の若狭 喜弘が主催する「前者・後者を判定する会」==http://core-infinity
-
-
「前者・後者の特徴と判別法」一覧の読み方
「前者・後者の特徴と判別法」一覧 表の見方。 以下の6項目は、「前者」は前者が該当するこ
-
-
「本音を汲み取ろうとしてない」と言われたらどうする?
後者の人は辞書を引け!http://www.mizunohiroshi.com/archives/1
PREV :
ことばを使っている人は泥んこになれない?
NEXT :
多様性がある社会は、「後者」が活躍する社会