自分がそこに居て、 ほかの人が「よく見えてくる」とうれしい
公開日:
:
最終更新日:2017/03/11
et cetera
> 役者やっていて一番嬉(うれ)しいことは、おれと一緒のシーンに出たやつがよく見えること。
> 火野正平
(折々のことば 選・鷲田清一)
火野さんは、おそらく自分が主役であっても、脇役であっても同じことを言うだろう。
テレビや映画の絵としては、
「主役が光ればいい」
という考え方もあるだろうけれど、
主役の人物像がくっきりし、
脇役の一人ひとりの人物像がくっきりすれば、
そのドラマの世界がより深くなる。
ドラマの世界は、主役、脇役、エキストラ、背景がいるけれど、
実際の世界は、
自分が「このあたりまで」と範囲を決めている世界の中での群像劇。
自分の人生の主役は自分ではあるけれど、
自分の世界の中では、自分も登場人物の一人。
お互いに人物像の深みが表せるのが「理想」。
悪の中に善があり、善の中に悪がある。
善でも悪でもない別の評価軸もまたたくさんある。
自分がそこに居て、
ほかの人が「よく見えてくる」と
ホントにうれしい。
※「よく」であって、「良く」ではありません。
人間はもっと複雑です。
関連記事
-
-
人生から無駄なことを省いたら・・・
> 無駄なところを落語から省いたら全部なくなっちゃう > 広瀬和生 (折々のことば 選・鷲田清
-
-
ただ人と人とが出会う
最近の石井ゆかりさんのおとめ座の占いに、こんな言葉がありました。 ~~~~~~~~~~~~
-
-
「ただある人に一杯のお茶を淹れる」
> 誰かが私に一杯のお茶をくださったなんて、これが生まれてはじめてです > ある病院の患者 (
-
-
信じるのだ、自分たちを
七夜物語(ななよものがたり)より 「これから先、とても困難な道だろう。けれど、信じるのだ、こどもたち
-
-
母の言うことは、意見は言いつつ尊重しています。
友人(女性)がBlogでお父さんのことを書いていました。 自分の希望を伝え、理解してもらうのがとて
PREV :
受けた《借り》を伝えていく
NEXT :
無邪気な子供時代の発想でやってみたら?


