「すべて奪わる」「すべて与えられる」幸福はどこにある?
公開日:
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最終更新日:2016/06/18
et cetera
> われわれの幸福の能力とは、幼少期がわれわれに拒んだものとそれがわれわれに譲りあたえたものとの間の或(あ)る種の平衡に左右される
> ジャン=ポール・サルトル
(選・鷲田清一)
鷲田さんの文章を読むと、
「何から何まで奪い取られても、すべての望みをかなえられても、われわれは破滅する」と続くという。
適当なレベルのバランスが必要と読んでもいいだろう。
~~~~~~~
でも、
「バランス」と言いだすと、
「バランスを取るとは、対立するものの間で探すもの」
というニュアンスが出てくる。
「奪う」と「与える」は反対語ではなくて、
別もの(別の次元の軸)と考えた方がいいのじゃないか?
それをする人も、タイミングも、
それぞれの行動に関係性はないから。
だから逆に、
「与えられるばかり」と「奪われるばかり」は同じことを言っているのかも。
そしてそれらは人生を破滅させる。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ5Q6QBFJ5QUCVL00Q.html?rm=130
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